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読書スレ
- 1 :霧色婦:04/08/06 13:09
- ジャンルを問わず、今までに読んだあらゆる本、
または読んでいる途中の本について情報交換するスレです。
人文科学・社会科学・自然科学・小説・詩から参考書まで(笑)、
縦横無尽に語りましょう。
- 2 :霧色婦:04/08/06 13:11
- っていうか、まったく人が来なさそう((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ちなみに私は今、久しぶりにドストエフスキーの『悪霊』を読んでいます。
まあ勉強しなければならないので、一日30分から一時間あたりしか
本を読めませんがorz
- 3 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :04/08/07 06:22
- >>1
スレ立て乙。
今読んでいる本を晒すスレッドとしても使えますね。
なんとか活性化させましょう。笑
自分は今、マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480088164/genweb-22/ref=nosim/
という本を読んでいます。
人間がある反応(行動・感情etc...)を起こすとき、
実際に自分で意識していないものがかなり多い。
自転車の例がわかりやすい。はじめは意識しながら操る。
でも、だんだんと無意識に操れるようになる。携帯でしゃべりながら運転できるようになる。
あるいは医者は患者を診断する。が、どのように診断したのかはすべて言語化することができない。
直感的にどのような症状かは察しがつく。が、その診断は意識下で起こっている面もかなりある。
英語の読解もそうですね。SVOCなんて慣れると意識しなくなる。
このような訓練→自動化(ルーティーン化)の過程を人間は繰り返しています。
自動化された知識を「暗黙知」と呼びます。
自動化されると良い面ももちろんある。が、危険な面も持ち合わせている。(英文読解を考えてみてください)
そんなことについて思索した本です。
- 4 :霧色婦:04/08/08 05:18
- 確かに、今はもう動詞を数えることなく無意識的に構文をとれるようになったので、
かなり速く読めるようになりましたが、そのせいで時に自分のはまっている陥穽に気がつかない
ということがありますね。読みたくなってきた、というより既にアマゾンで注文してしまった自分がそこに(笑)。
私は親父の部屋で『発熱』を発見してから、ル・クレジオを何冊か読んだのですが、その中では『物質的恍惚』が
最も好きでした。人はいつか必ず死に、二度と生き返ることはない。五十億年経てば太陽は水素を燃焼しつくして
赤色巨星に変化し、全てを飲み込み、あらゆる生物がそこで消滅する。人間がすべて消滅した瞬間から、人間が
生み出したあらゆる制度や概念はすべて消え去り、ドストエフスキーも夏目漱石も初めからいないのと同じことになり、
すべてが永遠に無であり続ける・・・。私には、この本は小説でも詩でもなく、死という絶対的な不条理を、
美しい詩的言語で紡いだ散文のように思われました。私の場合、そこから『無』や『永遠』といった言葉がすべて曖昧模糊
としたものに思われたため、哲学を志望するようになったのですが。
恐らく絶版だと思われるので、図書館か古本屋で見かけたらぜひ手にとって見てください。
- 5 :らへん:04/08/11 15:14
- 私は本サイトで紹介されていた「考えるための小論文」を読みました。
西研氏の著書は以前から愛読していましたが
改めてすばらしい方だと感心してしまいました。
さらに過去問として出されていたレヴィ=ストロースの「民族学者の責任」
という文にひどく感銘を受けました。
欧米至上主義ではなく文化相対主義、しかしさらにその上を行く
筆者(話者)の広い視野には本当に頭が下がります。
本著でも言っていましたが「何が言えるか」ではなく
「何に触発されたか」で展開しなければいい小論はかけないようですね。
意識改革、目から鱗でした。よい本にめぐり合わせていただき感謝します。
これから「国民の歴史」という西尾幹二氏の本を読もうとしています。
かなり分厚い本ですが少しさわりを読んだだけで文に魅了されました。
この本もココのリンク先で紹介されていたものなんですけどね。
- 6 :naoyuki:04/08/15 10:52
- みなさんこんにちは。
私は、東大の野矢茂樹先生の「はじめて考えるときのように」
を読んでいます。最近、文庫本になったので購入しました。
一見読みやすいような感じがしますが、内容はなかなか深い
と思います。
>霧色婦さん
僕も勉強の合間にしか本が読めずなかなか進みません。
まあ、受験が終わるまでは仕方ないことですね。
- 7 :霧色婦:04/08/16 06:33
- >>6
私もその本を読みたいと思って買ったのですが、時間がなくて未だに読めない・・・orz
今読んでいる本も、読み終わるのにあと二ヶ月半はかかりそうです。
まあ勉強が最優先事項なので、それに支障をきたさないように、お互いにしぶとく(笑)読み続けましょう。
- 8 :naoyuki:04/08/19 23:13
- >>7
そうですね。やっぱり受験勉強が最優先ですよね。
まあお互い頑張りましょう。
霧色婦は東大後期志望ですか?
- 9 :霧色婦:04/08/20 18:25
- >>8
一応、前期・後期共に東大文Vを受けるつもりです。
数学と日本史が問題ですが。
- 10 :naoyuki:04/08/20 21:16
- >>9
やっぱ数学はきついですよね。
自分も文V志望ですが結局数学が
きついために前期はあきらめて後期専願
にしました。では、又書き込みます。
- 11 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :04/09/02 12:58
- >>4
酔わせるレヴューですね。呑みたくなりましたよ。『発熱』、今日本郷の図書館で探してみます。
夏の間に読んだ本で印象深かったものを。
>>5
レヴィ=ストロースはいつか『悲しき熱帯』も手にとってみてください。
最も美しい文体、悲しい問いかけ、透徹したまなざしを感じます。
ちなみにレヴィ=ストロースはこの本が当時のフランスでセンセーショナルを巻き起こし、
一躍論客にのぼり詰め、
その後出版された論文集『構造人類学』は、専門的な文化人類学の本であるにもかかわらず、
結構なセールスを記録したそうです。
なお、実存主義全盛のフランス思想界に「実存主義の限界」を提起した本は、その後出版された『野生の思考』。
サルトルとレヴィ=ストロースの熱いやりとりが交わされていました。
西尾幹二は、今はちょっとアレになってしまいましたが‥
もっとも、元来ニーチェ研究者であるということを考えれば、現在のスタンスに納得はできますが。
取り扱いには注意を要する本です。
- 12 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 13 :10 ◆QHIEE6Qxmg :04/09/03 00:37
- Genさん、>>12のような奴って規制できないのでしょうか?本当に不快極まりない行為ですね。
私はHPを作ったことがないのでわからないのですが、>>12のプロバイダなどが分かればその
迷惑行為に対するしかるべき対処を求められないのでしょうか?Genさんのサイト運営を妨害
しているわけですし。
- 14 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :04/09/06 10:01
- >>13
まあまあw
かわいそうな荒らし厨は放置の方向でお願いします。
- 15 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :04/11/15 03:50
- 阿部和重『シンセミア』
間違いなく傑作小説。
- 16 :霧色婦:04/11/22 18:31
- ドストエフスキー『白夜』
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4042087027/qid%3D1101115478/250-2918886-1461022
ドストエフスキーといえば、生や死に対して非常に鋭い考察がなされている
という印象が一般的ですが(罪と罰、悪霊など)、これは初期の作品なので、
多分に感傷的であり、あまり馴染みの無い人でも普通に読めると思います。
逆に、あれら後期の作品を読んだ人は、この作品とのギャップに驚くと思いますが・・・。
ストーリーは、後のラスコーリニコフを想起させるような空想(妄想)好きの青年で、
彼が白夜の晩に出会った美女に恋をする、という、まあよくありそうな話なのですが、
台詞回しや展開が私のような喪男の心を捉えるように(笑)流れていきます。オススメ。
とりあえずこのスレを盛り上げるために今まで読んだ小説に関して書こうと思いますが、
なにぶん、かなり偏食趣味(好きな作家は全巻読破してるけど、村上春樹とかの有名どころ
は読む機会が無かった)なので、特定の作家に集中してレビューすることになりそうです。
ひとまずage
- 17 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :04/11/25 22:39
- >>16
『白夜』はまだ読んだことがないです。
重厚でないドストエフスキーといえば、『永遠の夫』(別訳『万年寝取られ亭主』w)
が好きです。
春樹に関しては『ねじまき鳥クロニクル』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001413/genweb-22/ref=nosim/
はやはり文学的にも傑作だと感じます。
「闇」という感覚に対する、小説のひとつの解答です。
「井戸」というメタファーが実に巧みに機能している。
春樹を巡っては文芸評論家の間で肯定/否定をめぐって大戦争が勃発していますが、
個人的には非常に評価しています。
- 18 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :04/12/22 00:57
- 久々に。
『科学が作られているとき―人類学的考察』
ブルーノ ラトゥール (著),
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4782801211/genweb-22/ref=nosim/
野矢茂樹が
「本書は、もはや古典となったトマス・クーンの「科学革命の道」以後の科学論における最大の業績であると言ってよいと思われる」
と語ったとおり、(http://www.san-to.co.jp/scien.htm)
極めて優れた科学論/科学哲学/科学社会学の書。ラトゥールは文化人類学者。
科学といえば、natureが実在しそれを科学者が発見するのか(デカルト的理性)、
はたまた「科学」の内実は社会的に構築されるものなのか(社会構築主義)、
常に論争が続けられてきた。ラトゥールは、「そのどちらでもない!」と喝破する。
クーンの「パラダイム」に代表される科学哲学は、
常に「科学」なるものがそれ自体として実在することを前提に語られてきた。
換言すれば、「科学」を実体として扱ってきた。
そして袋小路に陥った。
この本の著者ラトゥールは、文化人類学的な方法論に基づき、
「科学」が実際に生み出される現場からの具体的アプローチを行っている。
実際にある対象が発生する様子を、緻密に記述する方法論の強さ。
(例えば、「原子力発電」という科学技術は誰が作ったもの?原子の発見者?
タービンの開発者?原子研究の蓄積を行った軍部?軍部の誰?
莫大な援助を行った企業?国?そして税金を払った国民?はたまた原子論の研究者世界?学会?大学?論文?)
私が哲学よりも、「philosophy in action(行動の中での哲学)」である文化人類学により惹かれた理由が、
この本の中に縮図として詰まっている。
科学/技術/社会/合理性/産業/軍事‥さまざまなことを考える上で、叩き台にできる名著だ。
この本との距離が、己の政治的立場をより明確にしてくれるだろう。その上で考えれば、一歩先に進めるはずだ。
小論対策にもうってつけの一冊だが、500ページ近くある大著なので、薦めにくい。
また、版が切れているので、図書館で借りるしかないというのも難点。
大学に入ったら是非読んでみてください。
- 19 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :04/12/22 01:07
- >>18
「科学」もひとつの「文化」であり、文化人類学の研究対象となる。
なにもアフリカの民族の儀礼のみが、文化人類学の研究対象というわけではない。
企業「文化」、原子力発電所の「文化」、官僚「文化」、医療現場の「文化」‥
それ固有のシステム(体系)を持つと思われる有機体が存在する場合、
「文化」が必ず問題となってくる。
ここで疑問が生じる。
では、「社会」と「文化」はどう違うの?何が両者を隔てているの?
<システム=社会/システムを取り巻く意味の体系=文化>で割り切れるのか?
「意味の体系」って何?「社会」という概念には前提として「意味の体系」が含まれていないのか?
そう、「文化」ほど曖昧な概念はない。
もし「文化」を問うような2400字問題が出た場合、「文化」という語を定義することを足がかりとしてはどうだろう。
必然的に深い考察となるはずである。
- 20 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :04/12/22 01:46
- >>19
ついでにいえば、『「文化」などという役に立たない(曖昧な)分析概念は廃棄されてしかるべきである』、
と考えるラディカルな論者もいたりする。
今まで曖昧に「文化」という語を用いることによって指していた内容を、
「文化」という語を用いずに分析しようという試みだ。
実在しているのは漠然としたかたまり・カオス(ソシュールの用語ではnebula:星雲)だけである。
そのnebulaを、語(概念)というフィルターを通し読み解くことによって、人は「世界」を認識している。
陳腐な例で言えば、「虹は必ずしも7色ではない」。
(シニフィアンがnebulaを分節し、<シニフィアン(音)=シニフィエ(内実)>の連合体としてシーニュ(記号)が立ち現れてくる)
どのような形でそのフィルターを設定すれば、現実をより有効に捉えられるのかが、問われるべきことである。
「心」なんてのも曖昧とした概念だ。
「心」というなんとなくぼやっとした概念を解体することから、学問の営み(心理学)はスタートする。
だから「恋愛に実際に役立つ心理学」なんてのはあまり登場しないし、
心理学を学んだからといって他者の心が読めるようになるわけでもない。
小論文で講師に「まず常識を疑え」と説教されるとき、
求められているのは、そのようなことである。
何も『「心」「文化」という語を小論で用いるな』と主張するつもりはない。
ただ、身の回りでなんとなく無自覚に用いられている考え/概念/用語を、まず疑ってみろということなのだ。
無自覚に用いられている考え/概念/用語を疑うには、色々な戦略がある。
>>18でラトゥールが行ったような、ある対象が発生する現場を具体的に考えることからスタートするアプローチ。
(小論文では、自分の体験や、本を通じて得た知識などを、ラトゥールが言うところの「現場」として用いることが出来るだろう)
はたまた、「主体は誰なのか」と問うてみるアプローチ。(ex.環境破壊は良くない→「誰にとって良くないのか?」からスタートする)
自分が当事者の立場になった場合を想定し、心情的な面から倫理を問うアプローチ。
社会契約説のように、抽象的な「主体」を想定してみるアプローチ。(←空論になる危険性大だが)
フーコーのように、国家や王様など、大きな唯一の(=大文字の)「主体」を想定せず、
それぞれの個人に主体が分散されていると考えるアプローチ。
他にも数え切れないアプローチがあり、新たなアプローチを考案したら、一躍学問世界の「新鋭の旗手」となるだろう。
- 21 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :04/12/22 01:48
- さて。小論文でこの「常識を問う」営みを実行するのは、難しい。
それをブリリアントに行うことが出来たなら、
それだけで評価される学術論文となってしまうのだから。
そこで頭を使うのが小論文講師だ。難しいものを、咀嚼して、簡単な方法論に翻訳する努力を行う。
「こうすれば、楽に、ある程度見栄え良く、うまくいきますよ」と。
その努力に応じて給料をもらっている。樋口しかり出口しかり笹井しかり。
駄文が長くなりすぎたのでここらへんで。
- 22 :雪:04/12/26 22:55
- はじめまして〜。
ヘッセ「車輪の下」はおすすめです。
受験と教育がメインの名作です。
受験勉強してるみなさんにもきっと共感してもらえると思います♪
- 23 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :04/12/29 00:28
- >>22
ヘルマン・ヘッセ Hermann Hesse(1877-1962)
ドイツの詩人、小説家。家は牧師の家庭で、神学校に進む。
しかしその神学校も「詩人になれないのなら、何にもなりたくない」と言って脱走したらしい。
その後職を転々として、作家生活に入る。1946年ノーベル文学賞受賞。
彼の「少年の日の思い出」は短編なので、教科書でよく取り上げられている。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D8%A5%C3%A5%BB
ヘッセは読んだこと無いなー。読んでみよう。
- 24 :静かに燃ゆる名無しさん:04/12/29 01:01
- 車輪の下は面白いですよ。
いろんな意味で。
- 25 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/01/08 08:39
- 何もすることがないとき 彼は突堤の先に立っている。
足下に広がる ふかぶかとした海の色に
身震いして
彼は一散に陸の方へ駆け出す。
何もすることがないとき 彼は いつも
同じ突堤の先に立っていて
青ざめて
陸の方へ走る。
陸の人間の間にまぎれこみ
多忙を取り戻してから
ほっとして彼は呟く。
――何かすることがあるのは有難いことだ。
資本主義的生産様式であれ、社会主義的生産様式であれ、
その中に、身をゆだねる多忙があるのは救いだ。多忙は神様だ!
(吉野弘『消息』序詞)
- 26 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/01/14 03:10
- おい。阿部和重が芥川賞取ってるぞ。
ポジティブな意味で、なんてこったい。
- 27 :fleur-de-lis:05/01/23 00:34
- しかし、今回の芥川賞は随分と扱いが小さいですな。
というより綿矢、金原両氏の時が異常だったのか…
さて、私が紹介する本は、講談社新書の菅野覚明氏の『武士道の逆襲』です。
GENさんや霧色婦さんが紹介なさったような重厚な書ではありませんが…
菅野氏はお世話になったり人もおられるであろう清水書院の高校倫理の教科書
編纂者の一員でもあり、また東大助教授でもあります。氏がこの本の中で主張
することは、大雑把に言えば新渡戸的武士道観の否定です。武士道とは特殊な
階級かつ職業である武士が、戦いの中を生き抜くために作り出した合理的な思
考法であり、そのような常に死と隣り合わせである生き様を指して「武士道は
その表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である。」と、日本人に共
通する思考法のように捉えるのは誤りであると述べています。
もし、そこらへんの歴史がお好きなようであれば、また隆慶一郎の『死ぬこと
と見つけたり』を読まれて葉隠に興味をもたれたような方であれば、「武士道
とは何か?」ということをザッとつかむために一読をお勧めいたします。
- 28 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/01/26 05:23
- いやーここの読書案内は凄くセンス良いよ。
マジで。さすが京大。
ちなみに自分はこの中で「総合人間学」に相当する研究者を目指してるのだけれども。
http://www.stdlib.h.kyoto-u.ac.jp/100/index.html
- 29 :静かに燃ゆる名無しさん:05/03/08 22:17
- 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001340/qid=1110287583/sr=1-6/ref=sr_1_10_6/249-9494085-8859549
なんと「現代思想の冒険」で引用されてるんですね
ポスト・モダンを考える上でとても役に立つと思います
- 30 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/03/11 01:57
- はい、読書スレ心理学シリーズ行きますよ。
唯一、自分が「専攻してる」といえる学問です。
3冊ほど紹介しておきますか。
まずは『サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121013247/genweb-22/ref=nosim
著者の下條信輔さんはうちの研究室を卒業した、極めて優秀な研究者。
東大で教えていたけれども飽き足らず、現在はカリフォルニアで教鞭をとっていらっしゃる。
この本は実験心理学的な実証データに基づきながら、
「無意識」をめぐる問題系を実に鮮やかに処理していく。
「無意識」といえばフロイトのesを連想されるかもしれないが、あれは基本的に哲学思想であって、
なんら実証的データに基づいたものではない。河合さんとかも思想家でこそあれ、科学者かどうかは疑わしい。
それに対してこの本では、厳密に統制された実験データに基づいてのみ、論が展開される。
心理学者は細かいデータの檻の中に閉じこもることが多いが、
彼は広く社会にそのデータを開いてゆこうと試みた。
それゆえに、社会学・哲学などの文献でも引用されるなど、非常なインパクトを持ちえた。
あなたは自分の行動と意識できる部分がどれくらい対応していると思っていますか?
無意識はどれくらい・どのようにあなたを支配していると考えていますか?
著者は心理学的な射程から、広告の問題や、法的「責任」にまで思考を拡げてゆく。
――「自分はもうひとりの他人である」
文3後期受験生にもお勧めしたい良書。
- 31 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/03/11 02:12
- 次も、上に挙げた下條さんの新書を。
『「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061494392/genweb-22/ref=nosim
これまたすごい本でんがな。
この本は脳の錯視をめぐる著者一流の考察から、<脳 - 身体 - 環境>のシステムを解き明かしていく。
<人間/環境>の二分法を突破するヒントもここにある。
人間の知覚システムは、環境に調整されることによって、はじめて機能する。
また、環境と脳を媒介するのが、「身体」に他ならない。
心=脳ではない。脳を研究してきた著者だからこそ、説得力を持って論じることができる。
記憶は環境に分散している。
どこまでが人間で、どこまでが環境なのか。あるいはその問いは意味をなさないのか。
著者が提起する独自の概念、「脳の来歴」の射程とは――
これぞまさしく「心の哲学」の書。
- 32 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/03/11 02:37
- 最後は、ある意味、現代最強の心理学書。
全世界で爆発的ベストセラーを記録し、多くの識者をして「最高の心の本だ」と言わしめた。
ピューリッツァー賞候補にも選出された。
『心の仕組み(How the mind works)〜人間関係にどう関わるか』
上巻http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140019700/genweb-22/ref=nosim
中巻http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140019719/genweb-22/ref=nosim
下巻http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140019727/genweb-22/ref=nosim
さて、著者スティーブン・ピンカーは現在ハーバード大学心理学教授。
2004年には米タイム誌の「最も影響力のある100人」にも選ばれた。
恥ずかしながら、この本を読んではじめて心理学の持つ破壊力を理解した。
視覚・道徳心・芸術・宗教・文化‥あらゆるものを「進化に育まれた心」を通して解明してゆく。
心理学を少し知りたいならば、どの本よりも、まずはこの3冊を読むことをオススメする。
人間の心全般に対するひとつの視角――科学的なまなざし――が確立されることだろう。
人文・社会科学どれを専攻するにしろ、この本の内容程度の教養は持っておきたい。
ある意味、この本は、これまで得てして解釈ゲームに興じてきた人文諸科学に対する挑戦状とも受け取れるだろう。
実験心理学/進化心理学で、ここまで多くのことが語れてしまうのだ。
今こそ自らの方法論を自覚的に見直すべき時なのかもしれない。
受験生には量が多すぎる気がするけれども、
大学入学するまで暇な人など、ぜひ読んでみてください。きっとひとつの手応えはあるはず。
大学で心理学概論を受講するよりもよっぽど勉強になる。
- 33 :10:05/03/11 18:45
- ちょっと社会学に興味が出てきたんですが、オススメの入門書ってありませんか?
法学の本を読んでて、社会学が気になって気になって・・
- 34 :キリーロフ:05/03/11 20:28
- 入門書では無いですが、パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』って本は面白そうでしたね。
書店で最初の方を流し読みした程度でしたが…。
今は東大科哲研究室の読書案内を参考にしながら、積ん読していた本を
じっくりと読んでいます。個人的には、哲学の中でも心身問題や存在論に
興味があるのですが、現時点では視野を広げるためジャンルを問わず貪欲に
読書を続けていこうと思います。
取り敢えず一冊ずつ読了し次第レスしていきますね。
- 35 :静かに燃ゆる名無しさん:05/03/11 22:18
- >入門書では無いですが、パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』って本は面白そうでしたね
それ読みました
強引な項とすごく感心してしまう項とムラがある感じですが
とても楽しめました
ネットでも公開しているようです↓
http://mazzan.at.infoseek.co.jp/
- 36 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/03/12 15:15
- >>33
社会学は、ある程度強固なディッシプリンを確立している経済学や心理学と異なり、
「10冊読めばあなたもその分野の専門家だ!」みたいな学問です。
方法論としては社会調査法(統計など)と質的研究法(フィールドワーク)の技法を身につける必要がある。
(今後、純粋な理論社会学は厳しいでしょう。統計できない社会学者に就職はない)
それでも「教科書」(あくまで鍵カッコつき)として挙げるならば、
『クロニクル社会学』ですかね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4641120412/genweb-22/ref=nosim
ただしこの本はルーマンを扱っていないのが欠点ですが。
あと各種方法論を学びたいならば、調査法の本が色々とあります。
『反社会学講座』は読みやすく、社会学的なるものを感じるには最適ですが、
ある意味、この本にツっこめることが、社会学者の資質となるような。
- 37 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/03/12 15:27
- まぁ社会学は何でもアリな部分があるわけで、
読み物として抜群に面白かったのは、33歳東大助教授北田が書いた
『嗤う日本の「ナショナリズム」 』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140910240/genweb-22/ref=nosim
サブカルと思想をつなげてゆく社会学。
60年代の連合赤軍から、フジテレビ的わらいを経て、現在の2chの「w」に至るシニカルな「わらい(藁)」の思想史・文化史を描いたもの。
自分がベタであることを嫌い、ベタな他者を、メタな立場から嘲りわらおうとする運動。
あるいは自分のことすらも「w」と嘲ることによって、決して自分は弱い立場に立つことがなくなる。
ベタを避けメタを目指す、メタ・メタ・メタゲーム。
いやー、時代を語る言葉だね。
すぐ読めるから、オススメ。
面白い。
- 38 :10@改名考え中:05/03/13 14:29
- >>34
>>35
>>36
どうもありがとうございます。
ここでアドバイス求めると、いいですねぇ。自分のツボにばっちりな答えが返ってきます。
本買い過ぎてお金がそこをついてきました。。。orz
バイトするか・・
- 39 :静かに燃ゆる名無しさん:05/03/13 18:47
- 本はかうと高いから専ら図書館ですな〜。税金だし
いま古東氏のハイデガーの本をよんどります
詩的な文章にはまってしまって勉強手ぇつかね
- 40 :たれぱんだ:05/03/14 21:27
- こんばんわ。このスレで薦められていた「世界の終わりとハード
ボイルドワンダーランド」を読んでいます。今下巻で残り200ページ
くらいです。けっこうハマっています。ところで皆さんはどのような場所
で本を読んでいますか?僕は主に布団の中です。眠気に負けることも
しばしばです。体も痛くなるし(特に肘、腰など)。何かいい姿勢などは
ないものか…。
- 41 :静かに燃ゆる名無しさん:05/03/24 00:41
- 俺もハードボイルドしてるぜ
まだ上巻の半分くらいだけど
おじいさんのしゃべり方がカワイイ
- 42 :たれぱんだ:05/03/25 12:48
- こんにちわ。僕は今「ねじまき鳥クロニクル」の3冊目を読んでます。
あと150ページくらいで終わってしまいます…次は何読もうかな…。
- 43 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/03/30 04:16
- 春樹について。
ねじまき→文学史的にも春樹の最高傑作。
ワンダーランド→ねじまきに次ぐ文学史的傑作。哲学的に掘り下げて読むと面白い。
個人的に一番好きなのは、風の歌を聴け、1973年のピンボール、羊をめぐる冒険、ダンス・ダンス・ダンスの初期四部作。
これらは全体でひとつの物語を構成している。
なんと甘酸っぱく、なんと深い。
- 44 :静かに燃ゆる名無しさん:05/03/30 05:02
- 私は山本周五郎の日本婦道記を読んでます
短編で読みやすく、しかも泣けて・・・
春樹は長くて独特の語り口が苦手でノルウェーと世界の終わりと〜しか
読んだことがありません 好き嫌いが分かれる作家でしょうね
それにしてもこんな時間に巡回してレスしてくGenさんって素敵ですねw
- 45 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/04/01 12:56
- >>44
たしかに『世界の終わりと‥』の冒頭とか、春樹にイナッフ気味にはなりましたね‥w
山本周五郎ですか。さらっと読んでみます。
さて今日紹介するのは、『記号の知/メディアの知』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4130100947/genweb-22/ref=nosim
高いんだけれども‥でも、大学一年生には是非読んでおいてもらいたい本かな、と。
20世紀、思想界を特に座巻していたのは記号論的な知でしょう。
というか、現代の人文社会系の学問は、良しにしろ悪しきにしろ、かならず記号論の遺産を引きずっているわけで。
ソシュール、パースなど記号論の大家の思想を手際よくまとめ、
そこから、アラーキーの写真・パルコの広告・ニュースなど「メディア」的なものを分析するための方法論を導いてくれる。
いわばひとつの武器を与えてくれるわけですな。
小論文対策のページで『記号論への招待』を紹介したことがあったけれども、
正直あれは古い‥
この本は現在の記号論的射程を見定めるために、格好の一冊です。
難解な言辞を弄するわけでもなく、実に明快に書いてある。
原宏之さんの書評を引けば、
>文系・理系を問わずに「なにか一冊は本を読んでみようと思う」と訊かれれば、まず本書を薦めるだろう。
>副題に「日常生活批判のためのレッスン」とあるように、
>この書は「いまわたしたちは<どこ><いつ>を生きているのか」と、
>現代生活の「環境」を読み解くための方法を提供するものであるからだ。
>その方法とは、「メディアにのった記号」(メディアも記号もどちらも相互依存的にしか存在しない)の分析である。
>こう書くとひどく難解な本のように思われかもしれない。
>実際読むひとが読めば、これが記号論やメディア論と呼ばれる文化研究の理論として、
>日本はおろか世界のなかでも第一級の水準にある先端の理論書であることが分かる。
(中略)
>とりわけ広告とテレビについての章は、今後の研究の推進の新たな参照点となるだろう。第一級の啓蒙書である。
著者の石田英敬氏について。
http://www.logico-philosophicus.net/profile/IshidaHidetaka.htm
- 46 :キリーロフ:05/04/03 00:53
- ドストエフスキー『罪と罰』を読みました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003261356/qid=1112451474/sr=8-2/ref=sr_8_xs_ap_i2_xgl14/250-0820751-4897811
法学部志望の露文オタクだった高校生の頃に二度読んだのですが、今になって読み返てみました。
初めて読んだときは、作中の思想論議よりもラスコーリニコフとポルフィーリィとの間の緊迫した
やり取りや読者の意表をつく展開などを楽しんで読んだのですが、あれから三年経ち、全く万事に
対する考え方も感じ方も当時と比べて大きく変わってしまった今読み返してみると、生や死などの
観念にや人間の心理状態の鋭い考察がなされている点に注目して読むことができ、改めて『罪と罰』
が素晴らしい作品であることを確認しました。
ちなみに、昔(といっても去年ですが)読んだドストエフスキー関連の本も参考までに…。
バフチーン『ドストエフスキーの詩学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480081909/qid%3D1112455701/250-0820751-4897811
ドストエフスキー文学の魅力を、哲学的・思想的方面からではなく、ポリフォニー(多声音楽)と
いう概念を用いて分解しています。良書。
清水孝純『道化の風景』
『罪と罰』におけるマルメラードフなどに限らず、主人公や脇役、物語の構成などに『道化』的要
素を見出すことで、ドストエフスキーの作品の深刻さの裏側に、楽しさという要素を加え、ドスト
エフスキー作品の厚みを感じさせずにはいられなくさせる書。
また、江川卓(岩波文庫の『罪と罰』を訳した人、露文学者)の本も面白いのでオススメです。
春休み中に、昔買って積ん読しておいた野矢茂樹『論理トレーニング』を読もうと思っていたので
すが、飯田隆『言語哲学大全』を読むので精一杯で、手付かずのまま…orz
- 47 :静かに燃ゆる名無しさん:05/04/03 03:25
- 2chのテンプレサイトですが
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/2996/gendaibun/index.html
ここの読書リストは結構オススメ
特に読書しない人への本のコーナーは
本当に読みやすくオススメです
- 48 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/05/15 03:05
- http://genxx.com/shoronbun.html
小論文読書リストを、久々に更新。
社会科学系小論文向けのネタ本リストを強化。
追加したのは、以下の本。
・ 社会科学系小論文のトレーニング
・ 憲法への招待
・ 法と社会――新しい法学入門
・ 日本人の法意識
・ 個人と国家―今なぜ立憲主義か
・ デモクラシーの論じ方―論争の政治
・ 現代政治の思想と行動
・ 自由主義の再検討
・ 人道的介入―正義の武力行使はあるか
・ 国際政治とは何か―地球社会における人間と秩序
・ 知的複眼思考法
・ 現代科学の知的論点―大学受験小論文
・ 地球環境報告<2> 岩波新書
・ 環境リスク学―不安の海の羅針盤
・ 生命倫理学を学ぶ人のために
・ 不平等社会日本―さよなら総中流
・ 「不自由」論―「何でも自己決定」の限界
・ 大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史
・ 流れとよどみ―哲学断章
・ 寝ながら学べる構造主義
・ 倫理とは何か―猫のアインジヒトの挑戦
- 49 :10:05/05/16 00:03
- お久しぶりです。最近は、あまり本を読んでいないのですが、少ないながらも面白かった本を紹介します。
『憲法と平和主義』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4589021056/qid=1116168190/sr=1-3/ref=sr_1_8_3/249-5599479-3895512
この本はなかなか良かったです。私は憲法の限界改正説(憲法は全部改正できないという説)についていろいろと調べていたのですが、
この本には憲法9条における立法者意思が詳細に書いてありためになりました。小論文でこの辺りを深く理解しようと考えている人に
はオススメです。
『モンゴル帝国の興亡』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406149306X/qid=1116168613/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-5599479-3895512
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061493078/qid=1116168613/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/249-5599479-3895512
これは受験用ではないのですが、非常に面白いので紹介します。東大の前期試験世界史第一問の論述には東西交渉が出題される
ことが多くその対策としても、純粋に「モンゴル帝国」という概念を深く勉強したい人にもオススメです。特に、今まで世界史
の教科書でモンゴル帝国というものを勉強して来た人には非常に斬新な内容だと思います。
『現代法学入門』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4641112568/qid=1116168929/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-5599479-3895512
これは大学に入る前に、法学とはどういったものなのかということを勉強するために買いました。文体は比較的平易ですが
内容はしっかりとしていて、法学の入門書としては最適だと思います。ただ、小論文の問題についてダイレクトに役に立つ
ことはあまりなさそうなので、余裕があればオススメです。
- 50 :10:05/05/16 00:06
- Genさんの垂れ流し日記をほぼ毎日見ているのですが、書き込み方が分からない orz
さて、話は全然変わるのですが心理学の入門書みたいなものを紹介してもらえませ
んか?授業で心理学履修したんですが、教科書が難解&教授の話も難解なんで・・
- 51 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/05/16 01:38
- >>50
どうも、お久しぶりです。お元気ですか?
書き込み方は、ページ上部に「コメントの挿入」というボタンがあるはずなのですが‥
そして、心理学の入門書ですか。
実際その教授は何という教科書を用いているのでしょう。
個人的にオススメなのは、概説書として最高レベルにある有斐閣シリーズから、
心理学 New Liberal Arts Selection
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4641053693/genweb-22/ref=nosim
(ただし600ページと分厚い+教科書なのでいささか無味乾燥)。
幅広く最新の心理学を見渡せます。ただ、いささか負担かもw
で、読んでいて何よりも面白いのと、心理学への興味が沸くだろうという意味では、
>>32 ですが、授業の補助としては何も役立たないでしょう。
これは「心理学で面白くためになる本ない?」と聞かれたら真っ先に勧めている本です。
- 52 :キリーロフ:05/05/16 05:06
- アルトゥール・ショーペンハウアー『読書について』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003363221/qid=1116184824/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-3349008-2023402
「…読書に勤しむ限り、実はわれわれの頭は他人の思想の運動場に過ぎない。そのため、時にはぼ
んやりと時間をつぶすことがあっても、ほとんど丸一日を多読に費やす勤勉な人間は、次第に自分
で物を考える力を失っていく。(中略)しかしこれこそ大多数の学者の実情である。彼らは多読の
結果、愚者となった人間である。」
「熟慮を重ねることによってのみ、読まれたものは、真に読者のものとなる。」(本文より引用)
たとえば読書を種だとすると、思索は水、思想は木のようなものだ。どれほど種を集めたところで
水を与えなければ木が育つことはない。貧弱な種から大木を育たせることは非常に難しい。そして、
人間が生涯のうちに撒ける水の量には限りがある。であるならば、たとえ少なくても良い種を丹念
に育て上げるべきであろう。広範な領地に多くの緑を植えることはできないであろうが、自分の水
を与えて育てた種は、豊かな思索をその根に蓄えた大木に育つに違いない――たとえいつかは枯れ
ようとも。
…という主観&電波ゆんゆんのレヴューでしたが、面白くていい本です。自分で物を考えることの
大切さを教えてくれます。
ノーマン・マルコム『ウィトゲンシュタイン―天才哲学者の思い出』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582762662/qid=1116184186/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-3349008-2023402
ウィトゲンシュタインがいかにして哲学的思索を続けたかを、その教え子の視点から綴った書。
単なる無味乾燥な伝記とは違い、その純粋な思索態度、心理の純粋な希求態度は非常に美しく、
文学的ですらあり、非常に感銘を受けました。
- 53 :キリーロフ:05/05/16 05:11
- 今は、小説は『カラマーゾフの兄弟』、哲学書は、ヴィトゲンシュタイン『青色本』を読んでいます。
後者に関して、理解の程度はかなり怪しいのですが、本当に衝撃的な書物でした。今まで安全だと
思い込んでいた大地が急に溶けはじめたような、非常に不安定な感覚になり、ガタガタ震えながら
夢中になって読み進めてしまいました。
考えたら、一浪の春頃にこうした感覚を味わったことがあり、それ以降哲学に路線変更したのですが、
二浪のときはあまり哲学書を多く読まなかったので、久しぶりにこういう感覚を味わいとても新鮮な
気分になりました。これを読み終わったら(いつ読み終わるのかわかりませんが)、
大森荘蔵『知の構築とその呪縛』と、飯田隆『言語哲学大全T〜W』を読もうと思っています。
そ、それにしても金がない…orz
- 54 :キリーロフ:05/05/16 05:15
- ちなみに>>52の19行目は
×心理→○真理
です
- 55 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/05/16 19:50
- >>52 >>53
なるほど。ショーペンハウエルは凄いですよね。
『読書について』は読んだことがありません。
何となく、M=Weberの『職業としての学問』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003420950/genweb-22/ref=nosim
を思い出しました。もちろん、ショーペンハウアーは「学問」などではなく、
根源的に「読み」と「思索」の現場を問うているのでしょうけれども。
個人的には、書物のテクストが大気、自分が培ってきたそれまでの記憶が水面(海面)、
思想は読書のその都度立ちあらわれる波のようなものだと感じます。
大気→波←海面。著者との邂逅、その瞬間を逃すまいと、わたしたちはメモをとる。
でもわたしに閃いたなにものかは、テクストにも、わたしにも還元できない。
- 56 :10:05/05/17 00:00
- >>51
レスありがとうございます。
肉体的には元気ですが、精神的には元気じゃありませんね。たぶん。
このあいだとある法律系のプレゼンがあったのですが、どれも本の丸写しや
他人の話のパクリ(著作権法違反級のパクリもありました)に終始してまし
た・・自分の想像してたこととは違い、すごくショックです。。
>書き込み方は、ページ上部に「コメントの挿入」というボタンがあるはずなのですが‥
・・・(゚Д゚)
以後、よく見ます orz
いろいろオススメの本ありがとうございます。見てみます。
教科書は『人格の精神分析学的研究』を使ってます。
- 57 :10:05/05/17 00:04
- >>53
お久しぶりです。カラマーゾフの兄弟ですか・・あれって、結構前に読もうと
思ったのですが、挫折してしまったんですよね orz
なんか名著で比較的平易でオススメな小説ってありませんか?
小説をキチッと読む機会がなかなかなくて、そろそろ読んでみたいと思ってた
のですよね。
- 58 :キリーロフ:05/05/18 18:47
- >>55
思想が波という表現に感銘を受けました…。小説を読むとき、強くそう感じることが多いです。
>>56
>著作権法違反級のパクリ
ワロス
>>57
お久しぶりです。
私の場合、とりあえず色々な作家の小説を読んで、波長の合う作家を見つけたら、
その人の作品をガーッと読むタイプなんで、視野が狭く、あまり参考にならないかもしれませんが…
(分量少な目)
安部公房『砂の女』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410112115X/qid=1116350652/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-2030546-6889136
砂に埋もれた街にある蟻地獄に落とされた男の砂の中での生活を、淡々と写実的に描く。絶望と共
に希望がわいてくる不思議な作品。
トマス=マン『トニオ・クレエゲル』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003243404/qid%3D1116348450/249-2030546-6889136
芸術の世と平穏な市民生活、どちらにも安住することができない青年の葛藤。自分の場合は詩作を
哲学に、勝手に置き換えて読んでいました。
(分量多目)
ドストエフスキー『死の家の記録』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410201019X/qid=1116349607/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/249-2030546-6889136
ドストエフスキーは、空想的社会主義のサークルに関する事件で死刑を宣告され、死刑執行される
寸前に、それを取り止められたという経験をした後、数年間シベリアに流されるのですが、その時
の獄中体験をジャーナリスティックに綴った本です。分量は多いですが、普通の小説を読む感覚で
結構スラスラ読めるかと。あと、これは余談ですが、ヴィトゲンシュタインは「これがドストエフ
スキーの最高傑作だ」と言っていたそうです。
夏目漱石『吾輩は猫である』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003101014/qid=1116350011/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/249-2030546-6889136
説明の必要は無いですかね。明治期にこれほど面白い文章を書く人がいたのか、と驚きました。活字
を読んで笑ったのは初めてかも。夏目漱石は他に、『それから』『門』『行人』『こころ』『道草』
『草枕』『坑夫』もいいです。というか全部いいです。
…こういうAmazon並みのレヴューではこれらの作品の良さを伝えきれていないと思うので、ぜひ実際に
読んでみてください。後悔はしないと思います。
- 59 :F.I.:05/05/19 20:37
- トニオ・クレエゲルには激しく共感した。
- 60 :10:05/05/19 23:42
- >>58
>著作権法違反級のパクリについて
どこかで見たような・・と思ったら有名な憲法学の本の主張と理由を丸ごと漏れなく写していたので
ビックリです。もちろん最終的には追い詰めて、やっと認めて謝罪・プレゼンの内容を撤回しました
。。彼は一体何がしたかったのでしょう・・
>>58
なるほど!!多くの推薦ありがとうございます。早速、図書館や本屋で見てみます。
大学で利用しているものといったら図書館と、本屋くらいですね・・orz
- 61 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/05/22 13:54
- >>56
>教科書は『人格の精神分析学的研究』を使ってます。
orz‥。精神分析学は臨床的・思想的にはまだまだ可能性を秘めているのですが、
かなり異端な心理学だからなぁ。
現在主流の自然科学主義的な心理学と、精神分析学の間に、共通言語がほとんど無く‥
>>58
安部公房で一冊勧めるならば、自分なら『他人の顔』ですかねぇ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410112101X/genweb-22/ref=nosim
本当にこれは面白かった。
古本屋を活用するならば、一軒一軒回るのも良いけれども、
日本の古本屋http://www.kosho.or.jp/もお忘れ無く。
- 62 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/05/22 14:35
- >>56
友人のつてがあるならば、他大学の法学部ゼミに潜ることを真剣に検討してはどうでしょう。
週に1度でも好きな(自分を賭けられる)ゼミがあれば、精神的に随分違います。
それが無理ならば、大学内に尊敬できる教授を見つけて、その人と親しくなること。
自分のモチベーションの高さを語り、お薦めの本を教えてもらう。読み終えたら、さらに教えてもらう。
これも随分と救われる手だと思います。
- 63 :10:05/05/25 20:21
- >現在主流の自然科学主義的な心理学と、精神分析学の間に、共通言語がほとんど無く‥
orz...早速、単位落とす候補NO1に躍り出た心理学なわけですが・・
>>62
一応、週1であるゼミみたいなもので非常に尊敬できる先生はいます。結構、好きなのです
が、その授業が終わると一週間が終わったかのような絶望感に苛まれます orz
以前、Genさんが仰っていた「政治学 New 〜(有斐閣)」をずいぶん前に大学図書館で見つ
けて、注文したんですけど3週間たってもこない・・・orz
いつまで図書館の本使ってりゃいいんだ・・
- 64 :静かに燃ゆる名無しさん:05/06/01 15:11
こんにちは。
文化T類後期志望なのですが、推薦書はありますか?
過去門等を見てみると、ガチガチに法律系の出題ではないので、その辺を考慮してお願いいたします。
- 65 :ケペ:05/08/02 18:14
- はじめまして。京大経論志望のケペといいます。
今までずっと積読してたのですが、このスレに触発されて少しづつ消化しています。
日本幻想文学集成 31 坂口 安吾
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4336032416/qid%3D1122970274/249-5390116-3109118
私はどちらかと言うと長編よりも短編小説のほうが好きなのですが、短編小説を好むようになるきっかけというのが
安吾の「風博士」なのです。概して短編小説は奇抜なストーリや展開のものが多いのですが、風博士は
そんな次元ではありません。奇想天外で、支離滅裂で、前後が全く繋がってない。ストーリーなんてものは無きに
等しく、読者はただ、訳の分からぬままページを捲らされ、何も分からぬまま読み終わってしまいます。
こんな小説は今まで読んだことがないのでビックリしてしまいましたが、何ともいえぬ突き放されたような
感覚が心地よく、何度も読み返しました。
- 66 :Gen@webmaster ◆M.muTrvwiE :05/08/07 04:50
- >>65
安吾、自分も大好きです。
湿気の無い空っ風の吹いたロマンティシズムが堪らなく心地良い。
安吾の短編ではベタかもしれませんが「桜の森の満開の下」がお気に入り。
- 67 :ケペ:05/09/10 13:33
- 新学期が始まってなかなか読書の時間がとれませんorz
柿の種 寺田 寅彦
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003103777/qid=1126326110/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-0819316-2400229
随筆の名手として知られた物理学者の寺田寅彦の短文集です。
長くても3ページ、短いものだと3行という、ホントに短い随筆ばかりです。
随筆なので、当然体系だった主張などはありません。
でも、1篇1篇に心がこもっていて、読んでいると目の前で寺田氏が喋っているような感覚に陥ります。
あんまり頭を使うような本でもないので、勉強の合間にチョコチョコ読んでました。
- 68 :Nanashi et al.:2010/10/27(水) 05:06:57
- ここの舐め犬くん凄い良かったよO(≧▽≦)O
http://creampie2.net/kuni/71pss1x
舌で中の方までちゃんと舐めてくれて、しゃぶりつくような吸い方が気持ちよくって。。。
我慢できなくなって、結局最後までシてもらった☆(*⌒∇⌒*)テヘ♪
- 69 :feary:2011/10/12(水) 02:23:35
- 明日からがんばるんじゃない。今日をがんばり始めた者にのみ明日がくるんだよ!(*´ω`)b。 http://mbtu.net/?id=movie&num=4d4s500tzl1
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