May 22, 2005

複雑系科学と歴史学の対話

 人文学(歴史学)と、複雑系科学の対話が企画されてます。ヤバイ面白そう。

情報学環(駒場)主催  対話による複雑系研究会(第二回)

    「歴史の理論はいかに可能か?」

対話者
 桜井英治(北海道大学文学研究科:日本中世史)
 金子邦彦(東京大学総合文化研究科:複雑系科学)

司会 安冨歩(東京大学情報学環:近代日本植民地史/複雑系科学)

日時:2005年6月8日(水) 午後3時から6時
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1
入 場     無料(事前申込不要)  定員50名
問合せ先   安冨歩  yasutomi@ask.c.u-tokyo.ac.jp

====シリーズのねらい====================================
「複雑系科学の観点から世界はどう見えるか」をテーマとした対話型の研究会を
企画いたしました。
「人を招いて喋ってもらって話を聞く」という形ではなく、登壇者の研究を題材
として対話を創り出してゆくというスタイルを採用いたします。
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第一回は生態系の挙動をテーマとして、時田恵一郎・池上高志・深見理のお三方
に対話していただき、予想を上回る盛り上がりとなりました。これによって「対
話」の形式に自信がつきましたので、1回でやめないで、シリーズ化することと
いたしました。

第二回は日本中世史研究のエース櫻井英治さんと、複雑系科学の生みの親ともい
うべき金子邦彦さんをお招きします。櫻井さんはその著作『日本中世の経済構
造』(岩波書店)が示すように、緻密な実証と深い理論的想像力をあわせもつ方
です。金子さんはここ数年、『生命とは何か』(東大出版会)に結実した複雑系
研究のアプローチを社会の理解に拡張すべく研究をすすめておられます。その成
果の一部は司会者との共著論文「経済学から歴史学中心の社会科学へ」
(http://chaos.c.u-tokyo.ac.jp/papers5.html)などに示されております。
この研究会では、膨大な史料への耽溺のなかから櫻井さんが紡ぎだされた歴史の
ダイナミクスのイメージを出発点とし、それを数理的に語るための枠組みを求め
る対話を展開したいと考えております。

具体的には、秩序が突然崩壊するのはなぜかを主題とします。ほとんど磐石と思
われた体制がいともあっけなく崩壊してしまったり、崩壊後に出現した体制が崩
壊前のそれにくらべ、かえって古い様相を呈していたりといったケースは、歴史
上しばしばみいだすことができます。歴史家は、それらの現象を何か特定の要因
から説明できないかと苦心惨憺するものだが、そうした試みはたいがい挫かれて
しまうようにみえる。複雑系という考え方が、このような歴史家の苦境を救う救
世主となりうるのかどうか、その点に歴史家は期待します。中世日本社会が発達
させたさまざまな経済システムと、15世紀末〜16世紀に突如訪れたそれらの崩壊
について櫻井さんに紹介していただくところから議論を始めます。
(安冨 歩)

4130623036生命とは何か―複雑系生命論序説
金子 邦彦

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投稿者 gen : May 22, 2005 10:16 PM | トラックバック
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