Yahoo!ニュース - 社会 - 読売新聞社3邦人イラクで人質、自衛隊撤退を要求
カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」は8日午後(日本時間同日夜)、「サラヤ・ムジャヒディン(戦士隊)」と名乗る組織が日本人3人を拘束したと報じ、3人の様子が映ったビデオ映像を流した。この組織は自衛隊が3日以内にイラクから撤退しなければ3人を殺害すると脅迫しているという。これに対し、日本政府は3人の即時解放を求めるとともに、自衛隊については撤退しない方針を明らかにした。イラクでは8日、このほかにも外国人が人質に取られる事件が次々と明らかになった。(引用者註:犯行グループは「撤退しなければ生きたまま焼くと表明」)
ビジネスなどと同様に、はじめるのは簡単でも、撤退する(タイミングを見極める)のは非常に困難だという指摘は多くの方がなさってましたが、まさにこれですね。誘拐犯がゲリラ的組織であろうため、一番ソフトランディングな政治的決着は非常に難しい。政治的交渉が無理だとしたら、どうなるのか。アメリカとの関係を優先して派遣した以上、「これくらいのこと」で撤退はありえないだろう(現にこのニュースはアメリカではごく小さく報道されたにすぎなかったらしい協力を表明したらしい)。かといってもし3人が殺害されれば、国内世論はますます険しくなるし、それは政府にとって痛いだろう。残された落ちどころは、どこにあるのだろうか。裏での金のやりとり?したがって米軍が噛んだ解決(および解決失敗)の可能性が高そうだ。救出失敗した場合、政府は「最善を尽くしたが‥」とコメントするだろうが、米軍が一枚噛んでいるほうが、世論的には収拾がつきやすいのではないか。
#イラクは実際に、米軍が都市の統制権を失うなどかなり戦争状態に近づいてきたようです。ベトナム戦争の再来だという批判も米国内では盛んになってきており、ブッシュは就任中にどんな手を打つのだろうか。もはや米国に引き返せないほどの米軍死者が出ている現状で。(ブッシュ大統領が「戦闘終結宣言」をして大規模な戦闘が終わった5月1日以降で73人、開戦以来の総計では211人)[ソース]おそらく大統領選挙まで現状が続くことは確かなのだろうが。
こんにちは。multithreadのheathです。
調べてみたところ、「火あぶり」はイスラムの大罪にあたるようですね。教典「ハディース」で火による罰を禁止しているようです。
この犯行グループがイスラム教徒なら、予告を実行した瞬間に破戒者としてイスラムの掟で戒められることになるかと思います。
はじめまして。
コメントありがとうございます。
なるほど。heathさんの一連の分析を興味深く読ませて頂いてます。
3人と犯行グループが事前に接触を行っていたという旨の記事も出ていますね。
http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20040411/mng_____kok_____002.shtml
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