インドを旅していた時のこと。インドで最も美しいとも言われる世界遺産、タージマハールに向けて、心躍らせながら歩を進めていた。タージマハールの入口へと続く道。ひたすら降り注ぐ太陽、道の両脇には「money?」と声を枯らしながらせがむ少年たち。集客を諦め遠くをぼうっと眺めている運転手、そして露天商に通行人を引きずり込もうとあれこれ画策する子供たち。
その子供たちは歩いている人間が日本人だと気づくやいなや、「コマネチ!」と繰り返す。右でも左でも、コマネチの大合唱。客を求めての必死な叫びとしてのコマネチが、何回も繰り返されるうちに、「遊び」の世界に取り込まれていって、叫んでるほうも叫ばれているほうもなんだか楽しくなってきて、みんなで笑い出してしまう。
笑いながら、彼らにこう指摘してみた。「コマネチは古いぜ?次のトレンドはアイーンだ」と。もちろんオーバーリアクションつきで。何回も笑い笑わせ繰り返して。そしてそんなことは忘れてタージマハールを楽しんだ。日陰で2時間ほど寝てしまい、世界遺産で昼寝なんて贅沢だなとか考えつつ帰途についた。夕暮れの涼しげな風を浴びながら歩いてゆく、そして、驚いた。なんとそこはアイーンの大合唱場となっていたのだ。アイーン、羽ばたく。爽快感に包まれながら最高に旨い一服。さて、今タージマハールへと続く道には、どんなユーモアが満ちているのだろう?いつかまた、確かめに行けたなら。
ドイツでもやったら面白いですね。アイーン、ツヴァーイ
Posted by: 葵 at January 20, 2005 09:11 AMなぜドイツ‥笑
Posted by: Gen at January 21, 2005 02:43 AM
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