ロス暴動の際のある地域社会運動家のことば。(ジュディス・L・ハーマン『心的外傷と回復』より)
そう、「正義」も「平和」もあるものか。
きみなら、そりゃまあそうさというかも。
だけど、私には、けっこうひどい、いや、うーむ、
むつかしいことじゃない。ずしーんと深いというか、
浅くはないな、どこもかしこも。
ほんとのほんとはこうだ。正義がここにないなら
やつらに平和をくれてやらない。
きみも知ってのとおり、私たちに平和がない。
奴らも平和がなくなるさ。
この感覚って、自分も抱いたことがあります。たとえば身近なものとして学校/教師の圧倒的な権力的暴力に接したとき、これに似た感情を抱きませんでしたか?もう何をしようとどうでもよくなる感覚。イスラエルによる圧倒的なパレスチナへの権力的暴力。そしてアメリカ政府が遂行している「対テロ戦争」。前に紹介したIraq Body Countによれば、現時点で死者の累計数がmaximum10769人に達しています。目の前で圧倒的な権力の暴力に触れたとき。あるいは、圧倒的な権力の暴力で愛する者が虐げられた様を目撃したとき。――「対テロ戦争」が行き着く先は、どこにあるのでしょう。
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