心の片隅にモーニングアフターピルを

　そういえばこの前、かなり久々に合コンをした。相手は看護婦だったのだが、その場でもリサーチを怠らなかった友人に思わず頬が緩んでしまう。その中で少し気になったのが、以下の箇所。

Ｑ、（産婦人科の方へ）中絶とかどのくらいの頻度で行われているんですか？
Ａ、うちの病院では、ほぼ毎日来ますね（yasuchan驚く）。

　以前、最低限これくらいのエイズ知識は持っておけと書いたのだが、モーニングアフターピルの敷居も、まだまだ高いといえるのではないか。モーニングアフターピルへのアクセシビリティなんていうとちょっと笑っちゃうけれども、ここらへんのことは再確認しておいて損はない。むしろ男こそが。

　モーニング・アフター・ピル（現在、プリベン緊急避妊薬セットとして販売されている）は、単に性行為前ではなく性行為後に服用するという受胎調節用のピルである。通常、性行為後７２時間以内に２錠服用し、その１２時間後にさらに２錠服用する。ここ数年これらのピルはレイプ被害者に緊急処置室で処方されてきた。プリベンが一般にも入手し易くなるよう、目下のところ著しいマーケティング努力が施されている。（参考）

　つまり、「ちょっとヤバいな」という性行為後、72時間以内にこの薬を服用すれば、妊娠の可能性をかなり低下させることができる。100パーセントまでいかなくとも、90パーセント近い避妊率を誇る。当然、薬の服用は早ければ早いほうが効果が高い。しかし、強力な薬であるため、副作用が出る可能性が高い。吐き気とおう吐が一般的な症状だ。統計的には50パーセントの人が吐き気を訴えたという。健康を害する重篤な副作用は報告されていないけども、日常的に避妊で使用した場合は、まれに重篤な副作用や胎児への影響が生じうる。ゆえに、この薬に頼るような性生活は言語道断。あくまで緊急的な手段として。

　MAP(モーニングアフターピル)はあくまでも非常時の状況でのみ使用されるもので、通常の避妊方法として使用されるべきでない。あなたの同意なしで強いられたSEX（レイプ）、コンドームが破れたりはずれたりした時、あなたが予期しなかった時にSEXをしたが、ピルを服用していなかった時、避妊用ピルを2〜3日服用を忘れた時、もし避妊できなかった状況でSEXをした時、緊急的に避妊するモーニングアフターピル(MAP)の使用を考えてもよいでしょう。（参考）

※情報の正確さの問題上、一時的にこの部分は削除します。

　避妊をきちっと心がけていることを誇らしげに吹聴する男を、ある女が、「そんなこと自慢すんなよ。子供が生まれることへの覚悟が無いだけじゃん。根性なしの勘違い男め」と斬り捨てたとか斬り捨てなかったとか。どこまでいっても、人を傷つけ放置するような無責任ではありたくないなと思う、初春の夕刻。