Blogをはじめておおよそ一年。過去に書いたものをチラ見してみました。まぁ大半は赤飯モノの恥ずかしい文章だわな。笑 というわけで、昔の文章を読んでくださる慈善精神あふれる方が変な場所に迷い込まないように、今まで沸々と書いてきたエントリーの中からオススメの自薦記事をコメント付きで紹介。「オマエのサイトは量が多すぎて読む気にならん」といってた某友人よ、ごめんな。
Last update. 2005/05/17
恋愛系のはなし
とりあえず究極の恋愛論part.1
このシリーズはよく出来ているのではないかと、自画自賛してみるテスト。恋愛を考える際に、a.性的なもの、b.アイデンティティに関するもの、という分析軸を導入しています。
とりあえず究極の恋愛論part.2
恋愛の社会的分析。「非-恋愛にまつわる事柄はネガティブな価値を帯びるようになる、これこそが恋愛至上主義社会の特質である」「付き合うということ、つまり彼氏/彼女という制度は、独占欲を満たし嫉妬心を抑える効果的な社会契約なのである」
とりあえず究極の恋愛論part.3
恋愛を長続きさせるための一論考。「自分のアイデンティティを相手に求めてばかりいるとき恋愛は黒い幕を徐々に降ろしはじめるだろう」「相手に新たなアイデンティティを与え続けること、これこそが恋愛を維持させる特効薬である――あなたは相手に何を与えているのか?これから何を与えられるのか?」
とりあえず究極の恋愛論part.4
恋愛の哲学的分析。「愛の中には偶然が必然に変わる瞬間が含まれている」「語りえないことこそが愛の本質なのである」
とりあえず究極の恋愛論part.5
恋愛論の締め。「恋するとはわたしがあなたに求めること。一方、愛するとはわたしがあなたに与えること。では恋愛とは何か?それは、わたしがあなたに求め、あなたがわたしに求めること。そしてお互いがお互いに与えあうこと。だからそれは恋でもあり愛でもある――恋愛」「恋愛の本質は、あなたが恋愛で感じることすべての、一瞬一瞬のうちに在る」
あなたが触れて、はじめてわたしが存在する
肉体的に触れあうことから、はじめて「わたし」と「あなた」が分離するということを、心理学的実験を引用しながら書いた文章。「文字通りの身体感覚が<わたし>の根底にあり、私を<わたし>たらしめている。見える腕と感じられる腕との関係」
今の恋人にHIVを伝染される?
日常的に役立つ形でのエイズ基礎知識集。好きな人への責任を果たす意味でも、これくらいのことは最低限頭に入れておきたい。
音楽関係のはなし
かなり痺れる音を無料で聴けるネットの幸せ
こんなに美味しいネットの音楽資源を知らないなんて、損だよママン。
旧オウム真理教がミスチル(シフクノオト)を解剖すると
旧オウム真理教が、彼らのBlogでなんとミスチルをこきおろしていた。これはイカンというわけで、それに反論する形で、自分なりのミスチル論を書いてみた文章。ベタかもしれない、けどもやっぱ好きだな、ミスターチルドレン。「桜井さんの歌詞が心に響くのは、私は私でしかありえず、誰ともわかりあえない。でもその上で辛さを抱えながら認め合っていくしかないということを、彼が考え悩みぬいた上で言葉にして発するからだ」
ミスチル桜井は元AV男優という噂の真偽
このBlogでおそらく一番アクセス数の多い記事。笑 検索エンジン経由で。「もし桜井がAV男優だったということが事実ならば、AV男優という経験なしに、今のミスチルのメロディも歌詞もありえなかった、ということだけはいえるだろう」
学問ネタ・大学関係のはなし
感情の進化論1――世界は幻想である
手前味噌だが、このシリーズはめっちゃ面白い。「人間の意識の外側に色は存在しない。<赤さ>という経験は、特定の周波数を持った電磁波が網膜に当たったときに生じるものだ。わたしたちの外側に、わたしたちがふだん認識しているような世界は一切存在していない。だからこそ夢や幻覚はリアルなのだ。」「わたしたちの感情は、わたしたちを守るために存在している。生物的に意味のある物理的(および社会的)世界の性質を増幅するフィルターである。」
感情の進化論2――感情無しに意味は存在しない
感情=神である、という説を科学的に唱えてみるテスト。「感情は、評価する。評価するとは、ある対象に意味をもたらすことである。あらゆる理性的判断の根底には、感情がある。感情がなければ、「判断」という行為が不可能になる。そして何事にも意味は存在しなくなる。」「感情がなければ、生きている生物の内と外で起きている物理化学的出来事は、生物体に対して何の意味もない。それらは、ただ存在するだけだ。この世に愛を与え沈黙で埋め尽くされた物理的法則の世界に言葉を与え「人間の世界」を産み出したのは、感情なのである。」
感情の進化論3――感情は学習の教師である
これも面白い。進化的・遺伝的な「感情」と後天的な「学習・推論」はどう関係しているのか。「感情は進化的に形成されてきたもので、遺伝する。対照的に、学習されたこと(行動のレパートリー)は、遺伝しない。感情は不変の憲法のようなものであり、学習は個々の法律や判例を生み出す行為である。推論とは、それら個々の法律や判例を参考にし、どのような行動を実際に取るのか(どのような判決を下すのか)を決定することである。」「だが、人間が最終的に立ち戻るのは、いつでも感情なのである。個々の法律が最終的には憲法に立ち戻るように。」
宇宙エレベータ
「宇宙エレベータ」という存在を御存知だろうか。これを想像するだけでひとつ小説が書けてしまう。
宇宙で文系が必要とされる日
宇宙と文系は無縁ではない。かの毛利さんが語った、文系にとっての宇宙の可能性。
「日本人らしさ」は存在するのか?Vol.1 文化心理学を通じて
「日本人=集団主義的、欧米人=個人主義的という考え方は少なくとも絶対的に正しいものではなく、むしろ疑ってかかるべきものである」
第一印象と血液型の心理学
血液型と性格は「科学的には」関係ないですよ。
罫線つきノートやBlogは思考の仕方を強制する
使っているツールそのものが、自分の思考を規定してしまう可能性にも、注意したい。
飛行機墜落事故のはなし
飛行機墜落時のボイスレコーダー
まずは日航機が墜落する際に記録されたボイスレコーダーを聞いてみて下さい。ああ‥
飛行機墜落事故と、素敵な哲学者(前編)
墜落した際の生存者である落合由美さんの証言をお読み下さい。何か感じるはずです。
生活情報系のはなし
音の図書館、janis
このCDレンタル屋は、音楽好きにはあらゆる意味でオススメ。本当に。騙されたと思って行くべし。
ニュース・社会系の文章
スーダン・ダルフールの虐殺、現在進行形
そろそろ続編情報を書こうと思っていますが、このスーダンの紛争についてはもっと関心が払われるべきだとは思っています。
イラクの死体を見続けるということ
とにかく実際に人があれだけ亡くなっているという現実を振り返った文章。「はじめにすべきは、死者を見続けることです。その上で考えることです」
イラクの問題と自分の生活世界
社会的な大事件に際して、大きな声をあげて自己陶酔するだけの人間には違和感を感じる、というお話。自分の中でも保留かなこれは。「まず自分の生活世界があります。そこを精一杯生きることがすべてです」
感傷的な遺物系
成人の日に思う
この考え方ってどうなんだろう。
東大生ストーカーとの奮闘記
結局ストーカーはサツにびびって一件落着しましたが。よかったよかった。
銀河鉄道、インド、上海の光と影
海外に興味ある方は読まれても面白いと思います。リアルに銀河鉄道が存在した!という話と、インドではコマネチが流行っていたという話と、上海は光と影に充ち満ちているという話です。若干恥ずかし目な文章です。
失われてしまうもの、桜木町の憂鬱
これも恥ずかしい文章ですな。晒しあげ。それでもこんな駅があったということは覚えておきたいですね。
笑える
セックスと教育と――セルフセックスですか?
川崎市の性教育は性を謳歌する方向性らしい。ワンダフル。ブラボー。
戒め
アヒャヒャヒャ!!!(゚(゚∀(゚∀゚(゚∀゚)゚∀゚)
全部読んだことがある(笑)
Posted by: キリーロフ at January 11, 2005 04:16 PM未だ全部読み終えてないんですが、大変有意義なオススメでした。少しずつ読み進めていきますワ。
Posted by: yasuchan at January 17, 2005 07:25 AM
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